内臓脂肪ダイエットの方法と効果

内臓脂肪の弊害

内臓脂肪自体が全て悪いというわけではもちろんありませんが、多すぎるのは生活習慣病の元となり良くありません。

 

まず、内臓脂肪の増加は、糖尿病や血栓症、動脈硬化、高血圧症など多くの生活習慣病の原因となります。

 

内臓脂肪が多く作る悪玉物質の一つに、腫瘍壊死因子という物質があり、これはその名の通り悪性細胞を攻撃します。この作用自体はいいのですが、問題はその攻撃中に、その細胞が対抗として血糖を取り込むのを防ぐためにインスリンの効果を低下させてしまうのです。

 

このため、体全体のインスリンの効果も悪化して糖尿病の原因ともなります。又、腫瘍壊死因子とは異なるインスリン作用を低下させる物質も確認されています。

 

それ以外ではPAI-1という血栓を作り易くする物質の産生も活発で、これが身体全体に作用すると脳梗塞などの血栓症を起こしやすくなるのです。

 

他にも血管の平滑筋を増殖する物質も産生され、これは動脈硬化を促進しますし、血圧の上昇を促す物質は高血圧症の原因となります。

 

こうした物質は皮下脂肪でもある程度は産生するものですが、代謝が活発である内臓脂肪の方が遥かに多くの産生をしており、健康維持を考えるなら、内臓脂肪の減少対策は非常に大切なことだといえます。